全豪2回戦で炸裂! マイケル・チャンが鍛えた錦織圭の必殺サーブ (2ページ目)
さらに、錦織の好調なサーブが彼の強さをより引き立てた。ファーストサーブの確率は68%で、そのうえファーストサーブのポイント獲得率は83%と非常に高かった。
「サーブがあれだけ入ってくれれば、リターンゲームにも余裕が出てくる」
錦織は、リターンからも攻勢に出て、クライチェクのセカンドサーブでのポイント獲得率を47%に抑えた。
結局、錦織にしてはかなり多いサービスエース13本を含む、合計40本のウィナーを打ち込んで友達対決を制した。
「3セットでしっかり終われたことは良かったです」と錦織は、試合後の記者会見で、ホッとした表情を見せ、とりわけサーブに関する質問を何度もされて、「なんか、すごいサーブ(のことばかり)が言われますね」と照れ笑いをした。
今大会で錦織は、昨年末の短いオフシーズンでの厳しい練習の成果が、徐々に出始めていることを感じている。
ダンテ・ボッティーニコーチは、錦織のサーブを大きく変えるわけではないが、サーブのトスを少し高くすることを心がけるように絶えずアドバイスしている。
また、マイケル・チャンコーチは、サーブのインパクトの瞬間にラケット面から右腕と体と足にかけて真っ直ぐになるようにして打つことを錦織に何度も練習させた。
「サーブの悪い点は良くなってきています」とチャンコーチは、2016年の錦織のサーブに手ごたえを感じている。
錦織とチャンコーチのタッグは3シーズン目に入ったが、練習は相変わらず厳しく、錦織ができないことを、チャンコーチが集中的に注意するのは今も変わらない。以前の錦織は、チャンコーチにも自分自身にもイラつくことがあったが、「自分が前は子供だった」と笑う。26歳の錦織は単にチャンコーチが厳しいだけではないことを今はわかっている。
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