2014.01.18

43歳クルム伊達公子、2014年シーズン成功のカギは!?

  • 神 仁司●取材・文・撮影 text&photo by Ko Hitoshi

 テニスメジャー大会の初戦であるオーストラリアンオープン(全豪)が開催されるメルボルンに、2014年もクルム伊達公子の姿があった。

今年の全豪は、シングルス、ダブルスともに1回戦敗退だったクルム伊達 昨年の全豪で、彼女は08年からの再チャレンジ後、5度目の出場で全豪初勝利を挙げた。1996年以来17年ぶりに、42歳で全豪シングルスでの勝利を手にし、68年のオープン化(プロ解禁)以降の大会女子最年長勝利記録を樹立したのだった。

 そして、09年から6年連続出場となった今年の全豪、クルム伊達の1回戦の対戦相手は、予選から上がってきた初出場のベリンダ・ベンチッチ、16歳。昨年、ローランギャロス(全仏)とウインブルドン(全英)のジュニアタイトルを獲得し、将来を嘱望されているスイスの新鋭だ。

 WTAランキングは、クルム伊達が80位、ベンチッチが187位。経験に勝る43歳のクルム伊達が優位に思えたが、試合はフルセットまでもつれた。ファイナルセットでは、疲れの見えるクルム伊達が本来得意なはずのラリー戦でミスを重ね、結局、4-6、6-4、3-6で敗戦。2年連続の初戦突破はならなかった。

「ストロークのリズムをつかみきれなかった。(ケガをしていた)肩の心配はありましたけど、1回戦はいい状態で戦えた。(ベンチッチのボールは)直球系なので、弾道も低いですから、その分肩の痛みを感じずに打てることが多くて助かりました。ただ、ミスになったボールも多かった。第2セットは取りましたが、その後、体力的にガクッと落ちてしまい、厳しかったところはあった」

 長いラリーでスタミナを奪われたクルム伊達が、ファイナルセットに反撃する余力がなかった原因のひとつは、昨年末のオフシーズンの過ごし方にある。例年より長くオフは取れたものの、腰や肩のケガの回復の具合いが芳しくなく、思うように練習やトレーニングを積むことができなかったのだ。

「当然、筋量は落ちているので、その分ファイナルセットに自分のパワー不足を感じてしまったが、それも仕方がなかった」