男子セブンズの中軸、藤田慶和と松井千士は「4年前の悔しさ」をバネに (5ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji


「大学時代より足が速くなったわけではないが、フィジカルを鍛えたことで世界と戦える自信がつき、自分のスピードを100%出せるようになった」(松井)

 世界のトップレベルの選手は、瞬間最高時速40kmくらいのスピードで走るという。松井も時速37kmほど記録しているが、プロの陸上の専門家のもとでさらなるスピードアップを図っている。

 下部チームの中では優勝できても、招待されたワールドシリーズ5大会ではすべて16チーム中14位以下と、いまだ結果を残せていない。メンバーの多くを国際大会に出場させて機会を与えているとはいえ、このままでは東京五輪でのメダル獲得は難しいのが現状だ。

 ただ、セブンズは番狂わせが多く、何が起きるかわからないのも大きな魅力である。昨年11月のオセアニアセブンズでは、ワールドシリーズ首位のニュージーランド代表や実力国のサモア代表にも勝利して3位入賞を果たした。リオ五輪でも周囲の予想を覆して4位に輝いている。

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