ラグビーW杯まで4カ月。激戦ポジションで代表に選ばれるのは誰か? (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 ただし、6月からはワールドカップで対戦する相手を想定した練習も同時に進めるだろう。7月にも宮崎で合宿を行ない、7月末から8月にかけて行なわれるフィジー代表(9位)、トンガ代表(13位)、アメリカ代表(15位)とのテストマッチに備える。

 そして、8月18日から28日まで北海道・網走で合宿を張った後、8月末を目安に31名の最終メンバーが発表される。その後、9月6日に南アフリカ代表(5位)とテストマッチを行ない、9月20日のワールドカップ初戦(ロシア代表/20位)を迎えるという流れだ。

 ジョセフHCが「層に厚みがある」と語るポジションは、ふたつある。FL(フランカー)とNo.8(ナンバーエイト)の総称であるバックロー(=ルースフォワード)と、WTBとFB(フルバック)のバックスリー(=アウトサイドバックス)だ。

 まずはバックロー。ベストの3人を挙げるならば、絶対的キャプテンのリーチ マイケル(FL、東芝)、ウルフパックのリーダー格として指揮官から信頼されるラピース・ラブスカフニ(FL、クボタ/夏に代表資格取得予定)、突破力に長けたアマナキ・レレィ・マフィ(No.8、NTTコミュニケーションズ)だろう。

 ただ、彼ら3人以外のバックローも実力者ぞろいだ。ツイ ヘンドリック(FL/No.8、サントリー)、姫野和樹(FL/No.8/LO、トヨタ自動車)、ラーボニ・ウォーレンボスアヤコ(No.8/CTB、サンウルブズ)、西川征克(FL、サントリー)、松橋周平(No.8、リコー)、布巻峻介(FL、パナソニック)、徳永祥尭(FL、東芝)、ベン・ガンター(FL、パナソニック)と、いずれも経験豊富な選手たちである。

 さらに、普段はLO(ロック)としてプレーすることが多いが、バックローでも対応可能な選手もいる。ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモ)、ヘル ウヴェ(ヤマハ発動機)、グラント・ハッティング(神戸製鋼/夏に代表資格取得予定)、大戸裕矢(ヤマハ発動機)、長谷川峻太(パナソニック)など。また、今年になって左PR(プロップ)にも挑戦している中島イシレリ(No.8、神戸製鋼)も台頭してきた。

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