こっちの「ジャパン」は強いぞ!ラグビー日本代表、イタリアに快勝 (5ページ目)

  • 松瀬学●文 text by Matsuse Manabu
  • 齋藤龍太郎●写真 photo by Saito Ryutaro

 確かに以前のジャパンとはチームカラーが違う。今のチームには自主性をより感じる。でも、自己表現の発露をチームの共通理解へと昇華させるのは難しい。難度の高いスタイルへのチャレンジである。それがRWCのベスト8進出につながるかどうか。

 ジョセフHCが指揮を兼ねるサンウルブズでは負けが込んでいた。批判もあった。「でも」とジョセフHCは言った。

「サンウルブズがスーパーラグビーに参戦する意図というのはすべて、テストマッチへの準備をするためにやっていることです。選手たちはスーパーラグビーのおかげで、ここまでパフォーマンスを上げてくれました」

 やはり結果は大事である。この勝利は、日本協会と一体となった代表強化の方向性が間違ってないことを示してくれた。しかもテレビの地上波のライブ中継での快勝劇。ラグビー人気の盛り上げにもプラスとなる。

 もちろん、まだRWCキャンペーンの途上である。次のイタリア戦(16日・神戸)はもっとタフな試合になるだろう。日本代表の成長を確認するテストは続くのである。
               
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