それぞれの怖さ。主将・立川理道が語る「エディーとジェイミーの違い」 (5ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • 谷本結利●撮影 photo by Tanimoto Yuuri

 また、ゲームのタクトを握るポジションも少々異なる。「エディーさんのときは、10番(SO/スタンドオフ)と12番(インサイドCTB)がゲームをコントロールしていましたが、ジェイミーのラグビーでは9番(SH/スクラフハーフ)と10番が担当します。(自身が12番なので)僕がボールを持つ回数が少し減ったことは寂しいですが、新しいチャレンジです。CTBも12番と13番の役割に大きな違いはなく、(ミッドフィールドの)左右に立って内側にいる選手をサポートします。キックを蹴ったとしても、ほとんどスペースを突いた短いキックですね」(立川)

 11月のジェイミー・ジャパンは、4試合ともすべて格上のチームと対戦。アルゼンチン戦は大敗したものの、ジョージアには28-22で逆転勝ちし、ウェールズとは30-33と善戦したが、結局フィジーにも敗れて1勝3敗と負け越した。そんななかで、「一番、ジェイミー・ジャパンらしいトライは?」と聞くと、立川は「ジョージア戦のレメキ(ロマノ ラヴァ)の2本目のトライと、(福岡)堅樹のトライです。今、一番やろうとしている形が出ていました」と胸を張った。

 WTB(ウィング)レメキの2本目のトライは、ボールを広く動かすなかで、CTB立川が右タッチラン際の裏のスペースにキックし、それをレメキがキャッチしてインゴールを陥(おとしい)れた。WTB福岡のトライもボールを広く動かした末に生まれたが、その前に自陣からSH田中史朗が蹴ったハイパントキックをWTB福岡が見事にキャッチしたことが起点となった。いずれにせよ、キックを使い、立体的にボールを運んでトライに結びつけたものだ。

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