【ラグビーW杯】日本代表を彩る「外国出身選手」の異色な経歴 (5ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji  photo by AFLO

 そして、流暢な関西弁を話す外国出身の「桜の戦士」が、3度目のワールドカップ出場となるLO(ロック)トンプソン ルーク(34歳)だ。ニュージーランドでラグビー選手だった彼は、出場機会を求めて2004年に三洋電機へ入団。その後、2006年には近鉄に移籍し、2008年からはチーム初の外国人キャプテンにも就任した。2010年、日本国籍を取得。『丸亀製麺』のうどんをこよなく愛するトンプソンは、「仲間と自分を鼓舞するために、日本の国歌を大声で歌います!」と、今大会も気合十分。

 同じニュージーランド出身のアイブス ジャスティン(31歳)も2008年に三洋電機入りし、2013年からキヤノンでプレーしているLOだ。2011年のワールドカップ日本代表メンバーに選ばれるも、左ひざの故障のため離脱。ワールドカップにかける想いは人一倍強く、「日本人になって日本のラグビーに貢献したい」と、2015年1月に日本国籍を取得した。

 みな、さまざまな想いを抱き、日本国籍を取得して「桜のジャージ」を着て戦っている。後編では、日本代表に選出された5人の外国籍選手について紹介する。

(後編に続く)

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