【ラグビー】トップリーグ決勝。ヤマハ、悲願初Vの条件は?
ラグビーのトップリーグの年間王者を決めるプレーオフトーナメント決勝、パナソニック対ヤマハ発動機戦が2月1日、東京・秩父宮ラグビー場で行なわれる。王者パナソニックが個々の力量と総合力、経験値で上回るが、勢いに乗るヤマハはFWの団結に勝機を見いだす。戦術と闘志、集中力がぶつかる。特にFW戦での激突は必至だろう。
先日のセミファイナル東芝戦でも大活躍、パナソニックの トライゲッター山田章仁(左)。勝負のカギを握る一人
ヤマハはリーグ終盤を3連勝で締めくくり、プレーオフ準決勝では神戸製鋼に完勝した。スクラムなどの起点で相手を圧倒し、作戦もズバリと当たった。有言実行。ヤマハを初めて決勝に導いた清宮克幸監督は、チームの成長に自信を膨らませる。
パナソニックが東芝に大勝した準決勝をスタンドで観戦した後、清宮監督は「パナは変わった」と警戒した。ヤマハはパナソニックとリーグ最終戦(1月11日・花園)で戦い、26-18で快勝している。
「僕らが戦ったパナと、今日のパナはまったく違う。今日のパナが決勝に来ると思って、一生懸命に勝てるところを探して頑張りたい。彼らも全部強いわけじゃない。弱いところもあるので、そこをしっかり突いていきたい。勝っているところをひとつずつ足し算していき、得点になっていけばいいなと思います」
あえてヤマハの優位な点を挙げるとすれば、スクラムとフルバック五郎丸歩のキック力か。ヤマハは自慢のスクラムで徹底して圧力をかけ、反則をもらえれば、五郎丸がPG(ペナルティー・ゴール)を確実に蹴り込んでいきたい。ただ、秩父宮ラグビー場のグラウンドは、花園ラグビー場と比べ、芝が荒れて状態は悪い。滑りやすく、スクラムの優位性が弱まる可能性もある。
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