2013.10.31

【ラグビー】打倒・オールブラックスへ。
ジャパンが6月から立てた綿密な計画

  • 向風見也●文 text by Mukai Fumiya
  • 井田新輔●写真 photo by Ida Shinsuke

 ラグビー日本代表は11月2日に「オールブラックス」ことニュージーランド代表と激突する。東京・秩父宮ラグビー場で行なわれるこのゲームは、チケットが発売されるや即日完売となるなど、高い注目を集めている。

日本代表の最年少記録を持つ藤田慶和も今回のオールブラックス戦に闘志を燃やしてる

 現世界ランク1位のオールブラックスは、ラグビーを国技とするニュージーランドの象徴的存在だ。同15位の日本代表は、オールブラックスと過去4度対戦したが、いずれも大敗。特に、1995年の南アフリカワールドカップでは、17-145と歴史的大敗を喫した。このオールブラックスと戦った80分は、日本ラグビーの人気が低迷したきっかけとも言われている。

 しかし今回の日本代表は、そんな相手に胸を借りるつもりなど一切ない。本気で勝ちに行くのだ。その意気込みは、マッチメイクが正式に決まる前から現れていた。日本代表の面々が、オールブラックス戦の報せを知ったのは、春のツアーに参戦していた6月上旬だった。

「近く、正式に報道される。メディアや家族、友人には言わないように」

 最初、関係者にこう聞かされた時はピンと来なかった選手たちも、徐々に実感を高めることとなる。

 ハカ――オールブラックスの選手が試合前に行なう伝統的な儀式である。自分たちの力を誇示し、相手を威嚇する舞は迫力満点で、これに圧倒されてオールブラックスにペースを握られる国は少なくない。