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元アマ横綱・花田秀虎のNFL挑戦2年目でわかったこと「ドラフト候補のレベルはケタ違い。見たことのない動きをする」 (4ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka

【24歳になるので今年が勝負】

── アメリカに渡って現実を見たことで、気持ちは萎えてしまわなかったですか。

「それはなかったです。自分がプレーをする環境のスタンダードを上げれば、自分のレベルも自然に上がっていく。NFLに入りさえすればNFLのスタンダードになれると思っているので、そこはあんまり考えを変えていないです」

── 入ってしまえば、そのレベルに合うようになってくると。

「そうなんです。その環境にとりあえず入っちゃえば、自分の基準も上がってくる感覚ですね」

── そのNFLに入るためのロードマップは、どのように描いているのでしょうか。

「NFLにはインターナショナルプレーヤー・パスウェイプログラム(IPP/NFLの国際化戦略の一環でグローバルに選手を育成するシステム)というものがあります。アメリカ人やカナダ人以外の才能ある選手を発掘するプログラムで、僕もそこに賭けようと思っています。

 僕ももうすぐ24歳になります。ケガのリスクもあるので、今シーズンはもう試合には出場せずにトレーニングをガンガンやってフィジカルを上げて、そのプログラムに賭けるつもりです」

── コロラド州立大のチームに在籍しながら、ですか?

「選手としての登録からは外れて、今はアシスタントコーチという立場になりました。スチューデント・インターンみたいな感じですね。ヘッドコーチと相談して、アシスタントをしながらアメフトのIQを上げて、自分でトレーニングを続けているんです」

── 今シーズンはプレーをしないことに驚きました。

「本来なら今シーズンはカレッジでプレーして、来年か再来年のIPPに臨むのでしょうが、NFLにフォーカスして年齢的な面を考えると、今年勝負を賭けたほうがいいと思いました」

── SNSを拝見していると、立命館大学などの練習にも加わっていましたね。それもトレーニングの一環ですか?

「そうですね。日体大や立命館大などいろんなところで練習場所をお借りして、アメフトの基礎練習を続けています」

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