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伊藤美誠、度重なる話し合いの末「とてもありがたい契約」でTリーグ5季目に初参戦。世界&国内でもトップでパリ五輪へ (2ページ目)

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • 木鋪虎雄●写真 photo by Kishiku Torao

――その早田選手の存在が、Tリーグ参戦の決め手として大きかったと7月のオンライン会見で話していましたが、何か相談はされていたのでしょうか。

 いいえ、発表当日までは早田選手にも、他の選手にも一切話していませんでした。会見の数時間前に石田大輔さん(早田ひな専属コーチ)や、周りの人に「実はこうなりました。よろしくお願いします」と連絡をさせてもらったぐらいです。そうしたら翌日、私の練習場所にレッドエルフのメンバーが来てくれて、「ようこそ〜」って迎え入れてくれたんです。「とても温かいチームに入れたな」と感じましたね。

敗戦をきっかけにいい方向に向かい始める

――ちなみに、ユニホームの背番号を「99」に決めた理由はなぜですか。

 けっこうサラッと決めたので、とくに深い意味はないのですが......(笑)。強いて言えば、選手入場は若い背番号順でコートに入ると聞いたので、先に他のメンバーに出てもらい、新加入の私が「みんなで頑張ろう」「お互いを支えていきましょう」という気持ちで最後に入場させてもらえたらな、という思いがありました。

――そうだったんですね。東京五輪の女子シングルスで銅メダルを獲った後に、「嬉しい気持ち1%、悔しい気持ち99%」と話していたので、その99%の悔しさを忘れずにパリを目指すという意味で決めたのかな、と勝手に予想していました。

 すごい!(笑)。確かにその理由もあるかもしれないです。それと番号だけ見ると、「99」ってけっこう可愛くユニホームに収まったな、まとまりがいいなって、今は思いますね。

――最後に、開幕戦に向けて意気込みをお願いします。

 今は体調的にもそうですし、気持ち的にもすごくいい状態にあるので、自分にしかできない卓球をTリーグでも出していけたらいいなと思っています。

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