【NFL】混戦のプレーオフ。スーパーボウルの有力候補は4チーム

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka  photo by AFLO

 現地1月9日、NFLのプレーオフがいよいよ幕を開ける。今年は「大本命・不在」と言われており、転じて面白いポストシーズンとなりそうだ。そこで今回は、実力の拮抗するプレーオフ出場12チームのなかから、注目すべき4チームを紹介したい。

好調パンサーズを牽引するQBキャム・ニュートン好調パンサーズを牽引するQBキャム・ニュートン まず、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)では、スーパーボウル優勝最多6度を誇る名門ピッツバーグ・スティーラーズ(10勝6敗)だ。「鉄のカーテン」と呼ばれる伝統の固いディフェンスを武器としてきたスティーラーズだが、今季はパスで得点を奪うオフェンス中心のスタイルに変貌した。

 その中心人物となっているのが、司令塔のQB(クォーターバック)ベン・ロスリスバーガーだ。33歳になった今でも、パサーとしての能力は衰えていない。今季は故障で4試合欠場したため、パス獲得距離は4000ヤードに満たなかった(3938ヤード)。しかし、1試合平均328.2ヤードはリーグ1位。パス成功率でも68.0%と高い数字を残している。

 スティーラーズで4年目となるトッド・ヘイリー攻撃コーディネイターの複雑な戦術もようやく浸透し、チームの得点力(平均26.4得点/リーグ4位タイ)も大幅に向上させた。ロスリスバーガーのメインターゲットは、NFL屈指のスピードを誇るWR(ワイドレーシーバー)アントニオ・ブラウン。彼らがフィールドで繰り出す"ワンツーパンチ"は、多くのNFL解説者が「最強コンビ」と賞賛している。

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