【女子バスケ日本代表】原点は「ポートボール」WNBA指名を受けた20歳のPG・田中こころ、いざワールドカップへ (3ページ目)
【初めての世界大会へ】
――今はENEOSでも日本代表でもガードとして奮闘中ですが、目指すガード像とは?
「この選手を止めないと負けると相手に思われる選手になりたいです。まずは周りを生かすという考え方をするのではなく、自分ファーストというか。自分からシュートを狙えば必然的にディフェンスが私に寄って周りの選手が空くと思うので、どんな時でも自分のアタックは忘れないように心がけています。どれだけ大きい相手でも、自分のシュートが入らなくても、打ち続けるだけで状況は変わると思うので、そのうえで周りを生かすことができたらいいなと思います」
――田中選手はメンタルが強い印象です。
「周りからは強心臓とか、先輩相手でも物怖じせず話せるのがすごいと言われますが、『私、心臓強いな』と思ったことはないです(笑)。昔から誰とでも話せるのは、年上に囲まれて生活していたからだと思います。姉の同級生ともよく遊んでいましたから」
――関西人だからというわけではないですか?
「それもあるんじゃないですか(笑)。関西人はわりとそうですよ、街中でも全然知らない人から声をかけられるし。大阪で生まれ育ったことも大きいと思いますね」
――バスケットボールを本格的に始めて約7年で女子日本代表の主軸に。自身のどういう性格が成長にプラスに作用したと思いますか?
「昔も今も変わらず、怖いもの知らずのところがあると思います。レベルの高い選手を見ると『すごいな』と思いますが、それが同級生だったら、どこかで負けていないと思っていたし、ミニバスや中学の実績がある選手に対しても『今までやってきたことは関係ない』と思っていました。負けず嫌いでもあるのかなと思いますね」
――さて、女子日本代表の話に戻りますが、ワールドカップが迫ってきました。
「自分自身、どこまで通用するのかチャレンジできる機会だと思っていますし、もちろんチームとしては絶対に勝ちにいきます。毎試合アジャストして何がよかったのか、悪かったのかをしっかり考えて試合に臨みたいし、そうしたことも楽しさに変えていけたらと思います」
――WNBAのドラフトに指名されて迎える大会では注目も浴びると思います。
「今のところはプレッシャーよりドラフトは自信になったので、自信を持ってやるだけ。注目をされるかもしれないけれど、変に力まず、どんな時も自分らしくできればいいかなと思っています」
――ぜひ、ワールドカップでも"負けず嫌い"と"怖いもの知らず"を発揮してください。
「やれたらいいですけどね、たぶんビビる時はあると思います。でも、その時に『ビビらない』と自分の気持ちにケンカするのではなく、その気持ちを素直に受け入れることが大事だと思っています。『私、ビビってるわ』と捉えるほうが気持ち的に楽ですし、ブロックショットをされても『そりゃそうだ』くらいのほうが、自分らしく力を抜いてやれるかなと。あとは、表情が悪いとプレーにも影響するので、いつでも笑顔を忘れずに頑張っていきたいです」
Profile
田中こころ(たなか・こころ)
2006年1月10日生まれ、大阪府出身。KAGO CLUB(大阪府)-桜花学園高校(愛知県)-ENEOSサンフラワーズ。身長173㎝。ポジションはポイントガード(PG)。桜花学園時代は、2年時から主力となり、3年時にダブルキャプテンを務めた。世代別の代表も経験。2024年にENEOSに加入すると、2025年には19歳で初めて日本代表に選出された。2026年4月にはWNBAドラフトで全体38位指名を受けたが、今シーズンはENEOSと日本代表に専念することを表明。女子バスケ界の新エースとしての活躍に期待がかかる。
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