コロナでNBA中断。オーナーたちはスポーツの役割を考え次の一手を模索 (4ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by AFLO


 チームに申告したうえで本拠地の町を離れることは許可されているが、北米の外に出ることは禁止。八村塁(ワシントン・ウィザーズ)も渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)も、日本に一時帰国することはできないでいる。

 シーズン中に突然、いつものトレーニングができなくなった選手たちの戸惑いは大きい。それでも、今は身の回りの家族の健康や、社会全体の新型コロナウイルス感染防止を最優先しようというのが、リーグの姿勢だ。

 そこで気になるのが、シーズンの再開があるのか。あるとして、いつ頃になるのか、ということだ。

 中断になった時点で、各チームはレギュラーシーズン全82試合中63〜67試合を終えていた。リーグ全体で考えると、2460試合のうち約2割の518試合が残っていることになる。

 さらに、通常ならプレーオフが60〜105試合。これがすべて中止となった場合のリーグの損失は10億ドル(約1095億円)を超えるとの試算が、いくつかの媒体や専門家から出されている。

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