日本のエースが海外挑戦から5カ月で帰国。比江島慎「後悔してない」 (4ページ目)

  • 加藤洋●取材・文・撮影 text & photo by Kato Hiroshi/ Brisbane Bullets/ NBL

―― 昨年11月、12月にはワールドカップ・アジア地区2次予選で、カタール、カザフスタンと対戦しました。NBLへの参戦で自身の成長を感じる部分はありましたか?

比江島 高さはそんなに感じなかったですね。オーストラリアの練習で感じている高さやフィジカルのほうがすごいので。ただ、オーストラリアでは激しくディフェンスをしなくてはいけないので、そのまま同じように日本代表戦でもやると、ファウルを取られてしまったことはありましたけど......(笑)。あと、オーストラリアではちょっとのズレが生じたら(速さを求められるため)シュートを打たなければいけないので、代表では確率よくシュートを決めることができ、成長を感じられました。

―― フィジカルが強くなり、シュートがより速く、より正確に打てるようになったと?

比江島 そうですね、はい。

―― 同じく海外で挑戦している渡邊雄太選手(メンフィス・グリズリーズ)と八村塁選手(ゴンザガ大)の活躍について聞かせてください。

比江島 あのふたりに触発されてではないですけど、自分も海外に行ってみたいなという思いはありました。世界で通用することを証明してくれているので、ワールドカップやオリンピックは彼らが中心になると思います。

 彼らのポジション(フォワード)では世界で戦えることが証明できているので、2−3番(シューティングガード、スモールフォワード)、1−2番(ポイントガード、シューティングガード)のポジションは、自分がしっかりやらなければいけないと思っています。日本人として(渡邊と八村を)誇りに思いますね。

―― 昨年12月、サッカーの本田圭佑選手とブリスベンでお会いしましたよね。

比江島 尊敬する選手なので、本当にうれしかったですね。自分とは真逆の考え方の持ち主なので、本当に尊敬しています。僕は相当落ち込んでいた時期でしたので、いいタイミングで会わせてくれた神様に感謝したいですね。

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