NBA東の因縁対決は「バケモノ」と「ゴートゥガイ」が敵エースを潰す (5ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 5月1日に行なわれたカンファレンス・セミファイナル第1戦は、セルティックスがホームで先勝した。しかし因縁の深さを考えれば、このまますんなり決まるシリーズだとは到底思えない。

クリーブランド・キャバリアーズ(2位/51勝31敗)
vs.
トロント・ラプターズ(3位/51勝31敗)

 こちらも「因縁の対決」と呼んでいい。昨季のカンファレンス・ファイナルで顔を合わせた両者が、早くもカンファレンス・セミファイナルで激突する。

 今季レギュラーシーズンでの対戦成績は3勝1敗で、一見クリーブランド・キャブスが有利に見える。しかし、最初の3戦はキャブスが勝利するも、94−91、121−117、116−112とすべて接戦。4度目の対戦は98−83でトロント・ラプターズが大勝するも、キャブスはレブロン・ジェームズ(SF)、カイリー・アービング(PG)、ケビン・ラブ(PF)の「ビッグ3」が欠場していたため参考外と言えるだろう。

 昨年のカンファレンス・ファイナルでは、キャブスが2勝2敗から2連勝してカンファレンス王者となっている。しかし、今季のラプターズは昨年よりも確実に強い。リオ五輪アメリカ代表コンビでもあるデマー・デローザン(SG)とカイル・ロウリー(PG)の2枚看板は健在だ。さらに弱点だったインサイドには、オーランド・マジックからサージ・イバカ(PF)を補強。また、短期決戦のプレーオフを勝ち抜くために不可欠な「ゴートゥガイ(ここ一番でもっとも頼れる選手)」も現れた。

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