NBAで民族大移動が発生。今オフを揺るがした衝撃移籍トップ10 (5ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

【7】 ジョアキム・ノア(C)
(シカゴ・ブルズ → ニューヨーク・ニックス)

 2014年に最優秀守備選手賞を受賞し、「ブルズに欠かせない選手」とまで評されたが、昨シーズンはフレッド・ホイバーグHCの構想から外れ、今年1月には左肩を脱臼してシーズンを終了。フリーエージェントになったジョアキム・ノアの獲得には、ワシントン・ウィザーズやミネソタ・ティンバーウルブズなど、多くのチームが手を挙げた。

 そんな争奪戦のなか、元チームメイトであり、ひと足早くニックスに移籍したローズが、「ノアがほしい。彼もそれを知っている」と発言。ローズの存在が決め手になり、ニックスがノアの獲得に成功した。契約内容は4年7000万ドル(約74億2000万円)。手術した左肩は現在、順調に回復している。

【8】 レイジョン・ロンド(PG)
(サクラメント・キングス → シカゴ・ブルズ)

 今オフの移籍市場は、なにかとブルズが目立っている。ローズ、ガソル、ノアが出て行った一方、ウェイドとともに加入してきたのが、昨シーズンのアシスト王のレイジョン・ロンドだ。セルティックス時代の2008年にNBA制覇を成し遂げ、アシスト王3回(2012年・2013年・2016年)、スティール王1回(2010年)に輝いたリーグ屈指のポイントガードに、プレーオフ進出を逃したブルズの再建が託された。

 7月3日に2年2800万ドル(約28億7000万円)で契約を結んだことにより、来シーズンのブルズのスターターはロンド(PG)、ウェイド(SG)、そしてリオ五輪でも活躍したジミー・バトラー(SF)が並び立つことになる。ただ、"我の強さ"も有名なロンドだけに、この新ビッグ3が機能するかはフタを開けてみなければわからない。それでも、胸が高鳴るトリオであることは間違いないだろう。

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