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リオ五輪バスケ最年長。
39歳のマヌ・ジノビリに残された大事な役割 (2ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by AFLO

「(アルゼンチン代表の)若い選手たちと力をあわせて、彼らを助け、できるかぎりチームに貢献したい。オリンピックを楽しみたい」

 リオ五輪の本番を前に、ジノビリは心境をこう語っていた。

 2004年アテネ五輪から数えて連続4回目のオリンピック出場となるジノビリ。アテネで金メダル、北京で銅メダルを取り、ロンドンでは3位決定戦で敗れた。代表デビューしたのは21歳のとき、1998年のアテネ世界選手権。それから18年にわたり、アルゼンチン代表として戦ってきた。

 ジノビリを筆頭とするアルゼンチンの黄金世代は、世界のバスケットボールに衝撃を与えた。代表チームであっても継続性が重要で、チームが一体となるケミストリーを育てることができれば、世界の頂点に立てることを示した。

 今回のアルゼンチン代表は、ジノビリを筆頭に黄金世代を経験している選手が4人いる一方で、26歳以下――次の世代の選手たちがチームの半分以上を占める。

「今回のチームメイトのなかには、僕が(1995年に)プロになってから生まれた選手もいるんだ。1998年の世界選手権を覚えている人がいるかと聞いたら、誰も覚えていなかった。(若い世代は当時)3歳、4歳、5歳、6歳ぐらいで、記憶にないと言われた。僕はそのとき、もう試合に出ていたんだからね」と、15歳以上若い選手たちとの差を改めて痛感した。

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