「マジか!」のウォリアーズ移籍。ケビン・デュラントの誠実な説明 (3ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by Getty Images

 それでも、ともに成長してきたサンダーで優勝に挑み続けることこそが、デュラントらしい選択だと周囲は思っていた。忠誠心が強いデュラントだけに、「サンダーを離れることはできないだろう」と、人々は思い込んでいた。

 しかし、デュラントは周りの期待に流されることなく、自分で新しい道を選んだ。

 デュラントは、『プレイヤーズ・トリビューン』の記事で、ウォリアーズと契約することにした理由をこう説明している。

「こ の決断を下すにあたって、一番大事だったことは、自分が選手として成長する可能性だった。これまでも、それを基準とすることで正しい方向に進んでこられた。しかし今回はさらに、ひとりの男として進化することができるような機会を見いだすことも、同じだけ重要なことだと思っていた。人生において、そういう時期にきていると思っていた。慣れ親しんだ場所を飛び出し、新しい街、新しいコミュニティに移り、人間としてさらに成長したい。そのことを考え、ゴールデンステート・ウォリアーズに加わることに決めた」

 慣れ親しんだオクラホマシティを去り、新しい環境に飛びこむことで、自分がさらに成長できると思ったのだ。

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