【NBA】シーズン開幕。「東の絶対王者」キャブスは止められるのか? (4ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 また、オフにインサイドの核となるグレッグ・モンロー(C)を獲得し、「ギリシャの怪物」ヤニス・アデトクンボ(SF)、2014年の新人王マイケル・カーター=ウィリアムス(PG)など、期待の若手が顔を揃えるミルウォーキー・バックス(イースタン6位)も侮れない。新人王の呼び声が高かった昨シーズン途中に左ひざ前十字じん帯を断裂したジャバリ・パーカー(SF)も、今年のトレーニングキャンプに参加してきた。パーカーがコートに復帰すれば、バックスが今シーズンの「台風の目」になりそうだ。

 2年連続でプレーオフ進出を果たしているワシントン・ウィザーズ(イースタン5位)は、貢献度の高かったベテランのポール・ピアース(PF)がロサンゼルス・クリッパーズへと移籍し、戦力ダウンという印象が強い。ボストン・セルティックス(イースタン7位)も上位チームとの戦力差が大きいため、この2チームはプレーオフ進出の当落線上で戦うことになるだろう。

 一方、気になるのは、かつてプレーオフの常連だったチームの現状だ。まずは昨シーズン、5年ぶりにプレーオフ進出を逃したインディアナ・ペイサーズ(イースタン9位)。今オフ、ロイ・ヒバート(C)がロサンゼルス・レイカーズに、そしてデビッド・ウェスト(PF)もサンアントニオ・スパーズへと移籍した。つまり、主軸だったインサイドプレーヤーが同時にいなくなったのである。

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