【NBA】オシャレなラッセル・ウェストブルックが安い服を着る理由

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko  photo by Getty Images

 オクラホマシティ・サンダーのラッセル・ウェストブルックに、「生まれ育ったロサンゼルスにあって、オクラホマシティにないものは何か?」と聞いたことがある。ロサンゼルスと比べて、田舎なオクラホマシティでは不自由もあるのではないかと思ったのだ。

独創的なチョイスで注目を集めるラッセル・ウェストブルックのファッション独創的なチョイスで注目を集めるラッセル・ウェストブルックのファッション オフの日にはボウリングをしたり、ビデオゲームをして家でゆっくりするのが好きだというウェストブルックが、唯一オクラホマシティに足りないものとして挙げたのは、ショッピングモールだった。

「買い物をするのが好きなんだけれど、モールはLAのほうがいいね。ここ(オクラホマシティ)だとあまり選択肢がないんだ」とウェストブルックは語った。

 約5年前、当時ウェストブルックは22歳だった。若者らしい答えだと思っただけで、軽く流していたのだが、その後、アリーナに現れるときのウェストブルックのファッションがどんどん独創的になっていくのを見て、「たしかにこういう服はオクラホマシティで見つけるのは大変だろうな」と思ったものだ。

 最近、ウェストブルックは高級百貨店チェーン『バーニーズ・ニューヨーク』と契約し、自分のブランドの服を販売し始めた。つまり今では、自分好みの服はモールに買いに行かなくても、デザインして作らせればよくなったわけだ。

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