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角田裕毅に中野信治が感じ取った頼もしさ「現状をそこまでネガティブに捉えていない」今季のレッドブルを語る (3ページ目)

  • 川原田 剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi

【いい意味で日本人らしくない(笑)】

 ファンのなかには「大丈夫かな」と心配している方は多いかもしれませんが、本人のなかでは今の状況をそこまでネガティブに捉えていないと思います。角田選手はF1のサマーブレイクの間にホンダ・レーシング・スクール(HRS)鈴鹿に特別講師として参加してくれました。その時に彼と直接話する機会がありましたが、本人は「そこまで悪くない」と感じているようでした。

 角田選手は、プロのレーシングドライバーとして何が原因で自分が成績を出すことができないのかを一番よく理解しているんですよね。だから本人は落ち込んでいませんし、もともとメンタルが強い。強くないとF1の世界ではやっていけません。

 角田選手を見ていて感じるのは、いい意味で日本人らしくない(笑)。日本人が悪いと言うのではなく、日本人は強いプレッシャーがかかる状況に陥った時に耐性を発揮しにくい国民性なのかなとも感じます。それはモータースポーツに限らず、他のスポーツを見ていてもそう感じる瞬間は多々あります。

 F1はサーキット上で強烈な戦いが繰り広げられるだけでなく、大きなプレッシャーのかかる世界です。いい成績を出せば褒められますが、悪い結果が続くと世界中のメディアやファンから叩かれます。トップチームのレッドブルではなおさら重圧はかかります。

 成績が出なかったら精神的には落ちこむだろうし、角田選手も内心では気になるところもあると思います。でも、冷静な態度で物事を前に進めていこうとする姿勢は非常に頼もしく映っています。そういう意味でも角田選手の成長を感じます。

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