角田裕毅は「限界まで攻めることができていない」 F1カメラマン2人が語り合う今季のレッドブルとトヨタの今後 (3ページ目)
【後半戦で撮りたい写真とは?】
ーー後半戦で注目しているポイントを教えてください。
熱田 レッドブルとホンダのパートナーシップは今シーズンで最後です。フェルスタッペンにはもう1勝してほしいですし、角田選手にも表彰台に上がってもらって、レッドブル・ホンダとして有終の美を飾ってほしい。
あと小松代表が率いるハースですよね。前半戦の最後の4〜5戦がうまくいかずコンストラクターズ選手権でランキング9位になってしまっていますが、ランキング6位のアストンマーティンとはそれほど離れていません(17点差)。昨シーズンはランキング7位という成績を収めていますので、最低でも7位、できれば6位まで上がってほしい。
F1の日本人最多取材数を誇る熱田氏 photo by Tanaka Wataruこの記事に関連する写真を見る
桜井 一番の注目は、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリのチャンピオン争いです。僅差の戦いが続いていますので、間違いなく最後までもつれ込むと思います。あと、中団チームのランキング争いも熾(し)烈です。
イギリスGP(7月6日決勝)でニコ・ヒュルケンベルグが最後尾からスタートして3位に入り、キック・ザウバー(ステーク)がコンストラクターズランキングで9位から6位へ急浮上しました。上位から中団チームまで接近しているので、もう1回ぐらいドラマチックなレースを見たいです。その主役が角田選手であってほしいですね。
F1やフェラーリの公式フォトグラファーも務める桜井氏 photo by Takana Wataruこの記事に関連する写真を見る
ーーシーズン後半戦で撮ってみたい写真はありますか?
桜井 やっぱりピアストリが喜びを爆発させる瞬間を撮りたい。彼はフェルスタッペンに匹敵する実力を持っていると思いますので、これから何度もタイトルを獲得し、チャンピオン争いの常連になるはず。だからこそ嘘でもいいから、もうちょっと感情を出してほしいですね。
熱田 もしピアストリがチャンピオンになったら、どういう表情やポーズをするのかは楽しみですよね。
桜井 その瞬間をぜひ撮影したいです。
熱田 もしもルイス・ハミルトンが引退を決断したら、大きな動きが出てきそうですよね。フェラーリのシートがひとつ開けば、そこにフェラーリ育成のオリバー・ベアマンが昇格すると、ハースのシートに空きが出ます。そこに誰が乗るのか......。いろいろと予想して楽しめますよね。後半戦も目が離せません。
【プロフィール】
熱田 護 あつた・まもる/1963年、三重県鈴鹿市生まれ。2輪の世界GPを転戦したのち、1991年よりフリーカメラマンとしてF1の撮影を開始。F1取材は今年で600戦を超え、日本人最多取材回数を誇る。9月25日に『DRAMATIC CIRCUS F1カレンダー 2026』(デジタルカメラマガジン責任編集/インプレス)を販売予定で現在予約受付中。カレンダーのロゴと流し撮りをイメージしたステッカーとスマートフォン壁紙用画像が付いたAmazon限定版も発売。
桜井淳雄 さくらい・あつお/1968年、三重県津市生まれ。1991年の日本GPよりF1の撮影を開始。これまでに500戦以上を取材し、F1やフェラーリの公式フォトグラファーも務める。『スポルティーバ』や『週刊プレイボーイ』をはじめ、さまざまな媒体に写真を提供している。
著者プロフィール
川原田 剛 (かわらだ・つよし)
1991年からF1専門誌で編集者として働き始め、その後フリーランスのライターとして独立。一般誌やスポーツ専門誌にモータースポーツの記事を執筆。現在は『週刊プレイボーイ』で連載「堂本光一 コンマ1秒の恍惚」を担当。スポーツ総合雑誌『webスポルティーバ』をはじめ、さまざまな媒体でスポーツやエンターテイメントの世界で活躍する人物のインタビュー記事を手がけている。
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