【F1】角田裕毅にとって「恵みの雨」となるか 待望の新型フロア投入で「絶対にポイントが獲りたい」 (2ページ目)
【ハンガリーの雨は変化が激しい】
スパで見えなかったのは、角田が「ここ数戦で最も大きな課題だ」と言い続けてきた、ロングランでのタイヤマネージメントだ。
新型フロアを使うことで、これがどれだけ改善されるのか。
そして、角田自身のドライビングで足りていないのはどこなのか。
予選一発の速さを引き出すとのは違い、長い周回数を重ねるなかで、タイヤをいかにいたわりながら速いペースを維持するのか。
スパでは超薄型ウイングを装着したピエール・ガスリー(アルピーヌ)に抑え込まれ続け、本来のペースで走ることは一切できなかった。路面コンディションもウェットからドライへと乾いていく不安定な状況だった。
しかし今週末のハンガリーGPでは、3日間を通して新型フロアで走り、最大の課題であるタイヤマネージメントの現在地を把握し、そこからさらに改善方法の模索にフォーカスしていくつもりだと角田は語る。
「ベルギーGP決勝のロングランに関しては、路面コンディションがどんどん変わっていく状況でしたし、ずっと前のクルマの後ろにスタックしていたので、旧型に比べてどうだったのか純粋なパフォーマンス比較は何とも言えません。だけど、そこは今週末でさらにハッキリと見えてくるんじゃないかと思っています。
(ロングランで苦戦する)マシン特性が少しまだ残っているのは事実ですけど、それも以前に比べれば大幅に解消されているように思います。ただ、それですべての問題が解決するとは思っていないので、そこがどうなるか。
実際のフロアの効果がどのくらいなのか、今週末はそこを安定したドライコンディションで確認したいと思っています。土曜・日曜は雨絡みになる可能性もありそうなので、FP2でそれができることを願っています」
天気予報は日曜の午前中が雨で、レッドブルは土曜午後の予選後半も雨だと読んでいる。ハンガリーの雨は長くシトシトと降る雨ではなく、急に激しく降ったかと思えばあっという間に上がり、晴れ間も広がる雨が多い。
そうなれば、レースはまた波乱の展開になる。
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