夢にまで見たレースクイーンの頂点! 名取くるみ「サーキットはディズニーランドと同じくらい興奮する場所!」 (3ページ目)

  • 石塚 隆●取材・文 text by Ishizuka Takashi
  • 是枝右恭●撮影 photo by Koreeda Ukyo

── そのレースを引き立てる存在がレースクイーンというわけですね。

「レースクイーンのファンの方もたくさんいて、私たちを応援してくれるのもすごくうれしいです。コスチュームも多種多様ですし、応援の横断幕を作ってきてくれるファンもいらっしゃったりするんですよ。

 昨年まではコロナ禍で、なかなかファンの方と接する機会も少なかったんですけど、今年からは規制も緩和され、もっと話すことができたり、私たちがいるグリッドにも来られるようになるので、間近でマシンなどを見てもらいたい。私も、もっとマシンの説明や魅力を伝えられるようにしたいですね」

── 逆にこの仕事をしていて大変なことは何ですか。

「気候によって状況が変わることですかね。今日のコスチュームは夏用なんですけど、冬はこれにジャケットを一枚羽織るだけなので、長い時間、外にいると鼻水が出てしまったり(笑)。夏は夏でアスファルトの照り返しなど、日差しのきつさを感じます。

 やっぱり体調管理が一番大事ですね。あと、私はグラビア撮影もあるので、コスチューム焼けをしないように、日焼け対策はしっかりとやるようにしています。でも、結局は焼けちゃうんですけどね(笑)。

 まあ、大変なことも多いですけど、最後にチームが勝ってくれれば、その苦労も吹き飛ぶんですよ。ドライバーの方はもちろん、すごい数のクルーが勝つために時間をかけて頑張っていますし、勝利した時のチームの盛り上がりや一体感は、本当にすばらしいなっていつも思うんです」

── 特にスーパー GTはバトルが激しく、勝つのが難しいレースだと言われますからね。

「そうなんですよ。GT500とGT300というふたつのクラスのマシンが混走するレースですから、ルールや駆け引きが多く、すぐに順位が変わってしまうこともあります。タイヤ交換や給油の時の張りつめた空気感は、わずかな時間でもすごく長く感じられます。また、クラッシュやマシントラブルのリタイヤも頻発するので、目が離せない展開も多いです。

 トップを走っていてもアクシデントで最下位になることもあるので、だからレース中はずっと祈り続けて、ハラハラドキドキしています(笑)。でも、サーキットでしか味わえない空間や時間があるので、ちょっとでも興味を持っていただける方がいたら、ぜひ足を運んでもらいたいですね」

◆インタビュー後編>>「レースクイーンを目指したのは反対していた『父親』の影響?」
◆名取くるみさん厳選撮り下ろしフォトギャラリー(43枚)>>


【profile】
名取くるみ
1996年6月16日生まれ、千葉県出身。血液型=AB型。身長160cm。B=88・W=57・H=86。趣味=ポーカー、下着集め、食べること。SNS=Twitter(@natori_kurumi)Instagram(_miru960616)

プロフィール

  • 石塚 隆

    石塚 隆 (いしづか・たかし)

    フリーランスライター。1972年生まれ。神奈川県川崎市出身、現在は鎌倉在住。『Sportiva』をはじめ『Number』『週刊ベースボール』『集英社オンライン』『週刊プレイボーイ』など、スポーツを中心に、政治、経済、サブカルチャーなど多岐にわたるジャンルで寄稿している。趣味はサーフィン、トレイルランニング

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