レッドブル・ホンダ、王座奪取へラストスパート。難敵は史上最速の市街地サーキット (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

「まだマシンを100%コントロールできているという感覚ではなく、80%とか90%ではありますが、ここ数戦はかなり素早く自信をビルドアップすることができています。とにかく周回数を重ねて、可能なかぎりデータを収集することが重要です。その結果、予選で自信を持っていい走りができているんです」

 シーズンは残り2戦しかない。来季に向けて手応えをより確かなものにするためにも、ここで結果がほしい。

 ましてや、全ドライバーが初体験で経験値の差がないサウジアラビアは、打ってつけのチャンスだ。

「サーキットを学習するために、シミュレーターにも時間を費やしてきました。とても高速でランオフエリアがほとんどないので、マシンに対する自信が重要になります。僕にとっては、フリー走行でスピードを徐々にビルドアップしていくことが大切になると思います。でも、サウジアラビアは誰にとってもまったく初めての体験ですので、少なくとも周りのドライバーたちとは同じ条件です」(角田)

 シーズン終盤の3連戦で培ったマシンに対する自信を、前代未聞の超高速市街地サーキットで結果へとつなげたい。

 そしてもちろん、レッドブル・ホンダとしては両タイトルをしっかりと手繰り寄せるために、ここでメルセデスAMGと同等かそれ以上の結果がほしい。

 いよいよタイトル争いは佳境。最終決戦へ向け、ラストスパートが始まった。

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