MotoGP3年目の中上貴晶がテストで予想外の苦戦。「ズキンとくる」 (5ページ目)

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira

―― 2018年型のRC213Vと2019年型ではフレームが違うようですが、それがフロント周りのフィーリングに影響を与えている、というふうにも聞きます。

「そこはたしかに違いますね。ただ難しいのは、フィーリングが違うからといって、それはけっしてネガティブ、というわけではないんですよ。昨年1年間かけて18年型を乗ってきて、今19年型に乗ってみると、明らかにフィーリングが違うと感じますね。とくにフロント周り。

 じゃあ、その〈違うフィーリング〉はネガティブなことなのかというと、ぼくはけっしてそうは思いません。もちろん、まだ十分に乗り込めていないし、見極めきれてもいないんですけれども」

―― 2019年型は、マルク・マルケス選手が19戦中12勝を挙げた実績のあるマシンです。

「彼の才能を最大限に引き出したバイク、ということでもあると思いますが、結果を見るかぎりでは、400ポイント以上獲得した実績が残っています。そこはポジティブに考えたいですね。マルクの才能とバイクの性能が相乗効果で高い結果を出した、ということなのだと理解していますが、そこもけっして自分にとってマイナスに考えることはないですね」

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