今季F1注目ポイント。ハミルトンがシューマッハの記録を塗り替えるか (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 バルテリ・ボッタスも2019年シーズンは、予選でチームメイトのハミルトンと同等以上の速さを見せることが増えた。課題のタイヤマネジメントが向上すれば、優勝争いに加わる機会が増えるはずだ。

 アレクサンダー・アルボンは急遽トロロッソへの起用が決まった昨年、それまで一度もF1のドライブ経験がなかったにもかかわらず、わずか4日間の走行でシーズン開幕に臨み、シーズン後半戦にはレッドブルに昇格して安定した走りを見せた。

 今年はF1のこともレッドブルのことも十分に理解したうえで、開幕前のテストで準備をしっかりと整えてからシーズン本番に臨むことができる。シーズン中にできなかった実験的なことも、テストではできる。2020年はより成長したアルボンの走りが見られるだろう。

(3)メルセデスAMGのコンストラクターズ7連覇を阻止できるか?

 前述のとおり、2021年はトップ3チームが同じようなマシンパッケージへと収束していく可能性がある。そんななかで強いのは、やはりチームの総合力に優れたメルセデスAMGだろう。

 2019年はライバルが自滅したレースもしっかりと拾い、自分たちが最速ではなかった週末にも着実に勝利を奪取。終わってみれば、21戦15勝という圧倒的な結果を収めた。

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