2019.10.16

F1日本GPで痛感したフェラーリとメルセデスの「違い」

  • 川喜田研●取材・文 text by Kawakita Ken
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 シーズン前半の苦戦がウソのように、サマーブレイク明けの第13戦ベルギーGP以降は見違えるような速さを発揮しはじめた後半戦のフェラーリ。タイトル争いに絡むにはさすがに遅すぎたが「ようやく勝てるマシンを手に入れたフェラーリが、今年の鈴鹿でどんな戦いを見せてくれるのか?」。これは、今年の日本GPの大きな見どころだった。

日本GPで上位争いを繰り広げたフェラーリとメルセデス 多くのドライバーが「世界最高のサーキットのひとつ」と認める鈴鹿。ここで勝つためにはドライバーのテクニック、マシンの戦闘力と信頼性、セッティング、そして、レース戦略とタイヤマネジメントなど、すべての要素を高レベルでまとめ上げる必要がある。

 2週間前、ソチで行なわれたロシアGPでは少しばかり躓いたものの、フェラーリが今の勢いを維持し、この鈴鹿でもライバルを上回る速さと強さを見せられるなら、残るシーズンの戦いはもちろん、来季への期待も大きく膨らむ。

 だが、予選でセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクーレルが1-2を決め、フェラーリがフロントロウを独占したにも関わらず、日曜午後のレースを支配したのはまたしてもメルセデス。バルテリ・ボッタスが今季3勝目を挙げ、メルセデスが「6年連続のコンストラクターズ・チャンピオン」を決めた。

 今回の日本GPを改めて浮かび上がってきたのは、絶対王者メルセデスと、未だに「発展途上」にあるフェラーリのコントラストだ。