2019.10.10

レッドブル・ホンダは鈴鹿で勝てる? 元F1ドライバー中野信治が分析した

  • 川原田剛●構成 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

■10月11日~13日、三重県の鈴鹿サーキットでいよいよF1日本グランプリが開催される。シーズン中盤以降、メルセデス、フェラーリ、レッドブル・ホンダが激しい優勝争いを繰り広げているが、日本の多くのファンは鈴鹿でのレッドブル・ホンダの勝利を切望している。果たして、ファンの期待は実現のものになるのだろうか? DAZNのF1解説を担当している元F1ドライバーの中野信治氏に話を聞いた。

鈴鹿での日本グランプリで優勝を目指すレッドブル・ホンダ 第9戦のオーストリアでレッドブル・ホンダが優勝した時に「ホンダが13年振りの勝利」とニュースで大きく取り上げられましたが、僕は開幕前からこれぐらいの成績は残すだろうと予想していました。

 昨年のうちからホンダの方かマシンの開発が順調に進んでいると聞いていましたので、レッドブルは間違いなく勝てるだろう、しかも、このチームにはマックス・フェルスタッペンというすばらしいドライバーがいます。僕としては勝つのは当然で、いつ勝ってくれるのかなと楽しみに待っていました。

 そして、第9戦のオーストリアでついにフェルスタッペンが今季初優勝を挙げます。勢いに乗ったフェルスタッペンは第11戦のドイツも制し、ホンダにシーズン2勝目をもたらします。

 レッドブル・ホンダ躍進の原動力になっているフェルスタッペンのすごさをひとつあげるなら、マシンがアンダーステアでもオーバーステアでも乗りこなせてしまうところです。技術的に言えば、許容範囲が広いのです。

 僕は今年、第5戦のスペインと第13戦のベルギーに行かせてもらって、そこでレッドブルとトロロッソのチーム無線を聞かせてもらいました。するとフェルスタッペンはすごくマシンに苦しんでいるんです。「すごくいい。決まっているね」という前向きなコメントは一度も聞いていません。それでもセッションが終わると、必ずチームメイトを上回るタイムをしっかり出してくる。