アロンソに勝ったトロロッソ・ホンダ。4位が示すチームの良好な関係 (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

トロロッソのスタッフと抱き合って喜ぶピエール・ガスリートロロッソのスタッフと抱き合って喜ぶピエール・ガスリー 4位というのは、名門チームにとっては「本来のポジション」でしかない小さな成果に過ぎないのかもしれない。

 しかし、4位という結果にもチームスタッフ総出で飛び跳ね抱き合って、全身で喜びを表現するトロロッソのスタッフたちと、その輪に飛び込んで胴上げまでされる自身初ポイント獲得のドライバー、そして2015年に始まった第4期F1活動で最高位となる4位をようやく手にしたホンダ――。

 その様子を見ていて、ともに歩き出したばかりの彼らならば、喜びと目標を共有し、ともに手を取り合い、小さな成果から大きな未来へと歩んでいけるのではないかと感じられた。

「信じられない。信じられないくらい最高のレースだった! クルマも最高だったよ、みんなありがとう。僕らは戦える!」

 チェッカーを受けたガスリーが無線でチームスタッフ全員に伝えたその言葉が、すべてを言い表していた。

 今はまだ小さな一歩でも、一歩ずつ、一歩ずつ、彼らは大きな目標に向かってともに進んでいくだろう。

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