J・バトンのスーパーGT参戦記スタート!「F1と違うから面白い」 (4ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

―― 開幕戦までに今後も何度かテスト走行の機会がありますが、どういった内容を試したいと思っていますか?

バトン クルマのセットアップのことについて、もっといろんなことを試したいと思っている。(フォーミュラカーと比べると)車重が重いから、コーナリング時のロールだったり、細かなクルマの挙動も全部把握しきれていないんだ。これまでF1で経験してきた動きとまったく違うから、テストのなかで学んでいかないといけない。

 あとはさっきも話したけど、新品タイヤを使ってのタイムアタックだね。ロングランは問題ないと思っているから、予選でライバルに後れをとらないようなパフォーマンスを発揮できるようにしなきゃいけない。とにかく1周1周、ベストを尽くして改善していっている状態。これを開幕戦まで継続してやっていくよ。

   ◆   ◆   ◆

 岡山国際サーキットで行なわれたメーカーテストでのバトンの走りを見ていても、F1と動きの異なるGT500マシンに少し戸惑っているような場面も見られた。ただ、初日のセッションではチームメイトの山本とのタイム差が大きくついたものの、テスト2日目になるとその差を着実に縮めていき、短期間でマシンに対応しているのも印象的だった。

 開幕直前の3月には岡山国際サーキット(3月17日~18日)と富士スピードウェイ(3月24日~25日)で公式テストが予定されており、もちろんバトンも参加する予定だ。岡山国際サーキットで行なわれる開幕戦ではどんな走りを見せてくれるのか、今年のスーパーGTはジェンソン・バトンから目が離せない。

(つづく)

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