「なぜか今日は遅くない」と驚くアロンソ。ホンダの次戦は? 来季は? (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 パワーユニットのコンポーネントそのものの設計に問題があるわけではないが、第7戦・カナダGPのブロー原因となったパーツといい、品質管理のほうに問題があるということだ。

「バンプからの着地の際の過大な負荷で折れたものと考えられます。ロットの問題だと思っていますが、いずれにしても何が原因なのかを突き止めないと、このまま次のレースには臨めません」(長谷川総責任者)

 次戦シンガポールは、市街地サーキット。全開率が低く高速コーナーもないため、MCL32のパッケージに向いている。だからこそ、ベルギーGPとイタリアGPで新品パワーユニットを事前投入してペナルティを消化し、このレースに照準を合わせてきた。

 ベルギーとイタリアでの苦戦は予想よりも小さなものだっただけに、シンガポールGPに寄せるチームの期待は大きい。長谷川総責任者はこう語る。

「次のシンガポールは我々のマシンパッケージの特性に合っていると思いますし、スペック3.5以降に改良された低速トルクも間違いなく効いてくると思います。しかもウチはいいドライバーがふたり揃っていますから、シンガポールではいい成績が期待できると思います」

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