「なぜか今日は遅くない」と驚くアロンソ。ホンダの次戦は? 来季は? (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

「チェックをしたら、MGU-K(※)の駆動シャフトがポッキリと折損していました。毎戦交換している消耗部品なのでペナルティなく交換は可能ですが、土曜の夜はパルクフェルメ規定で夜をまたいでの作業ができないため、決勝に向けた交換作業が間に合わず(作業時間が短くて済む)パワーユニットごと交換するしかありませんでした」(長谷川総責任者)

※MGU-K=Motor Generator Unit-Kineticの略。運動エネルギーを回生する装置。

 トラブル自体はパワーユニット本体に関わるものではなく、どのメーカーも毎戦交換している消耗部品の品質不良だ。しかし、決勝を8番グリッドからスタートできるはずだったバンドーンが、パワーユニット交換ペナルティで18番グリッドまで下がることとなってしまったのは痛手だった。

 それでもバンドーンはスタートで2台、そこからさらにマーカス・エリクソン(ザウバー)、カルロス・サインツ(トロロッソ)を抜いて引き離していき、ダニール・クビアト(トロロッソ)を0.5秒差で追い続けた。ピットストップ直後のエステバン・オコン(フォースインディア)、キミ・ライコネン(フェラーリ)、ランス・ストロール(ウイリアムズ)らに抜かれたのはパワー負けもあるが、彼らが新品タイヤを履いていたことも無関係ではない。後方グリッドスタートであったにもかかわらず超高速のモンツァでも中団と同等のペースで戦い、ケビン・マグヌッセン(ハース)を先頭とする10位争い集団のなかにいた。

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