ザウバーとは決裂。「トロロッソ・ホンダ」誕生がマジで秒読み段階へ (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文・撮影 text & photo by Yoneya Mineoki

 それが事実であれば残念なことだが、現状に対して両者の望む結論なのだとしたら、そうあるべきなのだろう。

 なお、ハンガリーGP後の8月1日~2日に行なわれる公式テストでは、ホンダの若手育成プログラムの一員としてFIA F2選手権に参戦している松下信治(まつした・のぶはる)がザウバーのステアリングを握ることになっている。この契約はパワーユニット供給とは完全に独立した項目としてザウバーとの間に結ばれていたもので、両社の提携解消の有無にかかわらず履行されるという。

 松下にとってはFIA F2選手権でランキング3位以内に入ってスーパーライセンス取得要件を満たすと同時に、このテストで速さとフィードバック能力をきちんと示し、チームに提携解消を後悔させるくらいの走りを見せることが重要だろう。

 気になるのは、ザウバーとの提携が解消された場合にホンダがどうするのか、ということだ。マクラーレンとの提携解消も噂されているだけに、供給先がなくなってF1撤退を余儀なくされるのではないかという懸念も、依然として根強く囁かれている。

 しかし、山本MS部長はホンダのF1撤退はないと断言する。

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