ザウバーとは決裂。「トロロッソ・ホンダ」誕生がマジで秒読み段階へ (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文・撮影 text & photo by Yoneya Mineoki

 しかし、カルテンボーン代表が6月21日に突然解任され、元ルノーのフレデリック・バスールが後任に就くことが決まってから(正式発表は7月12日)、事態は急速に動き始めた。

「モニシャと私は去年から交渉を続けてきて、いろんな話を積み上げて、非常にいい方向に進んでいました。その積み上げてきたものに対して、ピッチ会長からの話は方向性が変わってきました。モニシャと積み重ねてきたものを変更する、しないという議論があって、『今日の話し合いはここまでにして、方向性はこういうことだね』というところで結論が出ないまま終わっています。ですから、現状はその方向性を話し合っている最中だというべきでしょう」(山本MS部長)

 バスールの地元フランスからの情報では、バスールはホンダとの提携解消を強硬に主張しているという。雇われチーム代表として目先の結果を急ぎたいバスールは、ホンダの性能に不安を示しているとも、強力なドライバーラインナップを求めているとも言われている。

「僕もそういう噂は聞きました。バスール本人と会って話したわけではないので実際のところはわかりませんが、モニシャと話してきたことの方向性が変わっているのは、彼が入ったせいなのかもしれませんね。ピッチ会長からは『正式に発表したので、今後はフレデリックと話してくれ』と言われています」(山本MS部長)

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