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スーパーGT開幕戦はレクサス同士の激戦に。
どうした? ホンダ、日産 (3ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 キャシディは、スタート直後でタイヤが温まっておらず、ライバルも本格的にペースを上げていく前に攻め込んでいった。結果的にこれが流れを呼び込むことになり、レースの主導権を握る。

 この走りについて、レース後半を担当した平川も「このオーバーテイクがハイライトだった」という。

「ポイントはやはりニック(・キャシディ)がスタート直後にうまくパッシングしてトップに立ったことです。それで、そのまま僕もトップでバトンを受けることになりました」とレースを振り返った。

 ただ、キャシディの快走で流れを掴んだ37号車だったが、そう簡単には勝たせてくれないのがスーパーGTである。同じマシンを使う手強いライバルが虎視眈々と逆転を狙ってきた。

 その一番手が、脇坂寿一監督率いるナンバー6のWAKO'S 4CR LC500だ。前半は少し後手の展開となったが、途中のピットインではチームが迅速な作業を見せる。37号車が44.1秒を費やしたのに対し、6号車は41.0秒でピットアウト。スタート直後に抜かれた37号車の前でコースに復帰したのだ。

 しかし、スーパーGTではタイヤウォーマーの使用が禁止されているため、ピットアウト直後はタイヤが適正温度に達しておらずペースを上げられない。彼らより1周前にピットを済ませていた37号車(平川)がすぐに追いつき、一歩も引かないバトルとなった。

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