スーパーフォーミュラに「怪物」あらわる。若きGP2王者が驚異の走り (3ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 そのなかで、ひとつのバロメーターとなる鈴鹿での合同テストでは、誰もが「想像以上」と驚くような走りを見せた。

 本格的な初テストとなった、鈴鹿での公式テスト。1日目からガスリーは圧巻の走りを見せる。午前中こそ10番手と平凡な順位だったが、午後のテストになると、途中に何度かトップタイムを記録。平均タイムも少しずつ上がり始めていった。

 そして残り5分を切ったところで、新品タイヤを装着して予選を想定したタイム計測を実施すると、1分36秒190を記録して総合4番手。ホンダエンジン搭載ドライバーのなかではトップタイムで、昨年チャンピオンの国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)も上回る結果となった。

 初日のセッションを終えたガスリーは、GP2マシンとのキャラクターの違い、特にコーナーでのスピードの高さに驚いていた。

「GP2と比べるとハイスピードコーナーが本当に速いね。特に1コーナーの飛び込みは"クレイジー"なスピードだった。横Gもすごくかかるから、少し首が疲れたよ。鈴鹿のコースは難しいから、その攻略という部分でもいろいろ学ぶことがあった」

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