2017.03.10

「猛獣だね」とドライバーたちが絶賛する
史上最速F1マシンの凶暴度

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 大きく生まれ変わったF1マシンが走り始めたバルセロナ合同テストで、2017年のF1がどんな変貌を遂げようとしているのか、その片鱗が見えてきた。

 ワイドになった今年のF1マシンは、とにかく速い。そして、その挙動は荒々しくワイルドだ。それを見ているだけでも、面白くなりそうな予感が漂っている。

ワイドになったメルセデスAMGのコーナリングは明らかに速くなった「間違いなく去年型よりも、いいビースト(猛獣)だね」


 ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)はかなり上機嫌だった。

「とにかくダウンフォースが増大していて、コーナリングも圧倒的に速い。まさにドライバーとしては望みどおりのものだね。これまでよりも少し遅くブレーキングをして、これまでよりも速いスピードを残してコーナーに飛び込んでいくことができるんだ。身体に掛かる横Gは明らかに増していて、これまでより少なくとも2Gくらいは強くなっている感覚だった。コーナーの立ち上がりでスロットルを踏み始めるのも早い。間違いなく、今までドライブしたなかで最速のF1マシンだ」

 メルセデスAMGに加入したバルテリ・ボッタスも言う。

「これまでよりもダウンフォースが大きくて、グリップが高くて、従来のクルマとはまったく違う。特に高速コーナーの速さとグリップ感、そして安定感は気に入ったよ。(バルセロナの)高速のターン3は全開だし、まさに新時代のF1という感じで、とても興味深かった」