ロッシもついに白旗か?マルケス今季4勝目を挙げて日本GPへ (4ページ目)

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

「日本では、チャンピオンは決められないと思う。ホンダのホームコースだから勝ちたいけど、決められるとは思わない。落ち着いて、ミスをしないように心がけ、どこで勝つかじゃなくて、勝つことが大事なのだから、日本では苦戦したとしても、他のコースではがんばれると思う」

 凡ミスを避け、手堅く戦いながら確実に王座への距離を詰めていく方針、ということだろう。

 一方、アラゴンGPを3位で終えて、マルケスに52点差を開かれたロッシは、王座奪還はほぼあきらめつつあるような口ぶりで、今後のチャンピオン争いについては、このように話した。

「(前戦の)43ポイントでも厳しかったのに、52になってさらに難しくなった。チャンピオンシップのことを考えるのではなく、これからオーバーシーの3連戦(日本、オーストラリア、マレーシア)は好きなコースでバイクもいつもよく走ってくれるので、表彰台を目指して戦い、一戦一戦の勝利を目指したい。今年のヤマハはバルセロナ(第7戦)から勝っていないし、スズキと特にホンダがシーズン後半はよくなっているので、自分たちも残りのレースをがんばって戦いたい」

 シーズン終盤の興趣(きょうしゅ)は、マルケスがいつ、どういう形でタイトルを決めるか、そして、ロレンソやロッシ、ビニャーレスたちがどこまでその王座獲得を阻む力強い走りを見せるか、という段階に移りつつある。

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