3強に次ぐ7位に手応え。ホンダF1「逆襲の土台」は固まってきた (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

「それもちょっと元気がない理由のひとつです。トップ3チームの次といっても、キミ・ライコネンから40秒差ですからね。その差は大きいです。今日はこういうレースだったからこそ、逆にトップ3との差が大きいなというのをはっきり見せつけられた感じがしました」

 3強チームとの間に横たわる大きな差――。シーズン後半戦にその大差を埋めることは可能なのだろうか?

 後半戦には、残る10トークン(※)を使ってパワーユニットにアップデートを施すべく開発が進められている。いよいよ出力向上の本丸であるICEの燃焼室に手が入り、ライバルメーカーと同じようなHCCI(予混合圧縮着火)技術が導入され、出力差は縮まるはずだ。

※パワーユニットの信頼性に問題があった場合、FIAに認められれば改良が許されるが、性能が向上するような改良・開発は認められていない。ただし、「トークン」と呼ばれるポイント制による特例開発だけが認められている。各メーカーは与えられた「トークン」の範囲内で開発箇所を選ぶことができる。

 出力差が縮まれば、それを機にチームは"正のスパイラル"に入っていけるはずだと、長谷川総責任者は見ている。

4 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る