トヨタ悲願のル・マン24時間優勝を果たすのは小林可夢偉か、中嶋一貴か

  • 川喜田研●取材・文 text by Kawakita Ken

「トヨタよ、敗者のままでいいのか?」というキャッチフレーズとともに、今年のル・マン24時間耐久レースに挑むトヨタ・GAZOO(ガズー)レーシング。

悲願のル・マン24時間での優勝を目指すトヨタ /提供:トヨタ自動車悲願のル・マン24時間での優勝を目指すトヨタ /提供:トヨタ自動車 そのル・マン24時間が6月18日土曜日、現地時間午後3時(日本時間18日午後10時)にスタートを迎える。

 トヨタ、ポルシェ、アウディの3メーカーによる「究極のハイブリッド・レーシングカー開発競争」が繰り広げられている近年のル・マン。 

 この伝統の一戦に「エンジン+電気モーター」のハイブリッド技術を持ち込んだパイオニアのトヨタだが、昨年はポルシェに表彰台独占を許しただけでなく、アウディ勢にも後塵を拝す惨敗を喫した。   

 その雪辱戦となる今年のル・マンに、文字通り「背水の陣」で向かう覚悟が、冒頭のキャッチフレーズには込められているという。

 そのため、今年はパワートレイン(エンジン+電気モーターのハイブリッドシステム)を一新し、エンジンをこれまでの自然吸気3.5リッターV8から2.4リッターV6ターボへと変更。

 回生エネルギーを貯蔵するストレージにも、従来の蓄電装置である「スーパーキャパシタ」(電気二重層コンデンサ)に代えて高効率のリチウムイオン電池を採用する、まったく新しいハイブリッドシステムでライバルたちに立ち向かう。

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