2015.02.15

エアレース・開幕戦で室屋義秀6位。次戦の日本で飛躍の予感!

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by Asada Masaki

 レース機のコックピット内を映し出す小型カメラが、ガッツポーズを見せる室屋義秀の姿を地上の大画面モニターに届けていた。

 ときに左手で小さく、ときに両手で大きく――。何度も力強く握りしめられた拳が、室屋の心のうちを表していた。

 2月13、14日、UAEのアブダビでレッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ(以下、エアレース)の2015年シーズン開幕戦が行なわれた。

エアレースの2015年シーズンがアブダビで開幕した 結果から言えば、アジアから唯一参戦している日本人パイロット、室屋の最終成績は6位。勝ち上がった4名が優勝を争うファイナル4(決勝)には届かなかった。

 それでも室屋はレース後、満足そうに時折笑みさえ浮かべて、こう語った。

「フライトのクオリティは昨日(予選)からずっとよかった。(機体の性能から考えて)計算上、ほぼベストのタイム。今の力は出せている。すごくよかった」

 実際、13日に行なわれた予選から、室屋のフライトは常に安定していた。

 この日のアブダビは、ふいに向きや強さを変えるトリッキーな風が吹き、全体的に予選のタイムが伸び悩んでいた。しかも、全14パイロットのうち7名までがゲートを規定どおり水平に通過できなかったり、パイロンにぶつかったりというペナルティを受ける波乱の展開。そんななか、室屋は1分を切るタイム(59秒093)で予選3位につけた。