2013.04.24

MotoGP最年少優勝。
「新たな天才」マルケスはロッシを超える?

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

 31年ぶりの史上最年少記録更新。しかも、2日連続である。

 初開催地、アメリカ合衆国テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行なわれた第2戦アメリカズGPでは、土曜の予選でルーキーのマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)がポールポジション(PP)を獲得。フレディ・スペンサーの所有していた最年少PP記録(1982年、スペインGP:20歳153日)を塗り替え、20歳62日とした。

デビュー2戦目で優勝を飾ったマルク・マルケス。チームスタッフとともに喜びを爆発させた 翌日の決勝レースは、大方の予想どおり、チームメイトのダニ・ペドロサと一騎打ちになった。マルケスは序盤ではペドロサの背後にピタリとつけて様子を見て、中盤周回に前へ出ると、最後はペドロサを振り切ってトップでチェッカー。20歳63日で最高峰クラス初優勝を達成したことにより、こちらもスペンサーの持つ史上最年少優勝記録(20歳196日)を更新。31年間破られることのなかった不動の記録を、あっさりと書き換えてしまった。

「MotoGPにきてからここまで、すべてがうまく運んできた」

 とマルケスは振り返る。プレシーズンテストを順調に進め、周囲の期待どおり、開幕戦のカタールGPで3位表彰台を獲得したのはつい2週間前の出来事だ。そして、第2戦でいともあっさりと優勝。

「序盤から速く走れると思ったけれども、ダニの後ろについて、中盤になってからオーバーテイクを狙った」

「自分はリアにハードコンパウンドのタイヤを履いていて、ダニはソフトコンパウンドだった。自分のほうが有利な区間もあったけれども、他の場所ではダニのほうが有利な場所もあった」