【MotoGP】
タイトル争いは一騎討ちへ。両雄が見せたチェコでの名勝負 (3ページ目)
その意味では、今回のレースで最後にロレンソを再逆転することなく、背後で淡々と2位チェッカーを受けていれば、いわゆる「流れ」といった言葉で表される運や勢いはロレンソのほうに傾いていたのではないだろうか。だが、今回の勝ちかたは、その「流れ」をペドロサが力ずくで自分の側に引き寄せた感もある。
2012年のチャンピオン争いは、終盤戦に向けてますます緊迫の度合いを深めつつある。どちらが最終的に王座に就くのか、現段階では予測不可能だが、ただひとつ明らかなのは、いずれにせよ今年はスペイン人が王座を獲得する、ということだ。そして、そんな状況を見るにつれ、願わくは日本人同士でこのような展開が繰り広げられる日の来たらんことを、という漠然とした思いにもとらわれる。
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