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【競馬予想】激しいレースが予想される小倉記念は、しぶとい脚を秘めた伏兵2頭に要注意 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 つまり、ハンデ58kgのディープモンスター(牡7歳)をはじめ、ハンデ57kgのハピ(牡6歳)、ハンデ56kgのメリオーレム(牡4歳)といった人気どころも、外から早めに動いていって前をねじ伏せにいくことが予想され、例年どおり3角すぎから激しい展開になりそうです」

 では、そういった展開にあって、台頭するのはどんなタイプなのか。吉田記者は「有力馬の仕掛けどころによって、好走するタイプは変わってきそう」と言って、今の馬場状態を加味しつつ、2頭の伏兵候補をピックアップした。

 1頭目は、ショウナンアデイブ(牡6歳)だ。

小倉記念での一発が期待されるショウナンアデイブ photo by Eiichi Yamane/AFLO小倉記念での一発が期待されるショウナンアデイブ photo by Eiichi Yamane/AFLOこの記事に関連する写真を見る「トモ腰の強化とともに、速い脚が使えるようになってきました。ムラ駆け傾向ですが、2走前には初の小倉となるGIII小倉大賞典(2月23日/小倉・芝1800m)で2着と奮闘。今までよりもポジションを取っていきながら、勝負どころから動かして最後までしっかりと伸びきる走りを見せました。

 好走のポイントは最後まで真面目に走れるかどうかですが、今週は落ちついた状態にあり、集中力が高かった攻め気配からも心配はなさそうです。ハンデも手頃な56kg。鞍上も、有力馬の動きを見ながら内にロスなくエスコートするのが得意な岩田康誠騎手。一発の魅力は十分です」

 吉田記者が推奨するもう1頭は、「今週の追い切りで躍動感たっぷりの動きを披露した」というニホンピロキーフだ。

「同馬は腹袋があり、少し前が強い体型。前々で運んで、粘り強さを生かしていく形を得意とします。小倉は水が合うのか、過去4戦3勝と好相性なのも強調材料です。

 体型や脚元、走法からして、スローペースの瞬発力勝負は苦手。適度に引っ張られる流れで、後続の有力馬が来る前に早め、早めの競馬ができれば、56kgというハンデを最大限に生かせるのではないでしょうか」

 夏の小倉開催は今週でフィナーレ。ここに挙げた2頭が最後に大きな花火を打ち上げるのか、注目である。

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