【競馬予想】宝塚記念で見るべき血統 特殊な距離のレースに「穴」をあけそうな2頭をピックアップ (2ページ目)
ボルドグフーシュ自身も、2022年に2勝クラスの一宮特別(中京)を勝利している。2200mという距離は、多くのGⅠレースが行なわれる2000mや2400mの間の特殊な距離で、スペシャリストが穴をあけやすい条件だ。
ボルドグフーシュは2023年の春から昨年秋まで、約1年7カ月の長期休養があり、復帰後は4着、4着、8着とやや冴えない。だが、3歳時の有馬記念ではイクイノックスに次ぐ2着に入り、菊花賞でもタイム差なしの2着に入った実力馬だ。この宝塚記念と関連性の高い有馬記念で好走し、2200mでも勝利があるというのも心強いだけに、大駆けに期待しよう。
【もう1頭も「宝塚記念向き」】
もう1頭はメイショウタバル(牡4歳、栗東・石橋守厩舎)を推す。
父ゴールドシップは2013、14年に宝塚記念を制しており、その父ステイゴールドの産駒からは他にも2009年ドリームジャーニー、2010年ナカヤマフェスタ、2012年オルフェーヴルと3頭の勝ち馬が出ている。
さらに母の父フレンチデピュティは、2008年の勝ち馬エイシンデピュティを送った種牡馬だ。いかにも宝塚記念向きの血統であり、こちらも激走に期待したい。
以上、今年の宝塚記念は、スクリーンヒーロー産駒ボルドグフーシュ、ゴールドシップ産駒メイショウタバルの2頭に注目する。
著者プロフィール
平出 貴昭 (ひらいで・たかあき)
主に血統分野を得意とする競馬ライター、編集者。(株)サラブレッド血統センター在籍。著書に『覚えておきたい日本の牝系100』『一から始める! サラブレッド血統入門』など。「週刊競馬ブック」で『血統見聞録』を連載するほか、「競馬四季報」などの編集業務にも携わる。そのほか、『優駿』などにも寄稿。twitterアカウント:@tpchiraide
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