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【競馬予想】好メンバーが集結した宝塚記念 配当的に妙味あるGI馬を見つけた (2ページ目)

  • 武藤大作●取材・構成 text by Mutoh Daisaku

 それらを踏まえたうえで目下の充実ぶりを考えると、GI大阪杯(4月6日/阪神・芝2000m)で連覇を遂げて挑むベラジオオペラ(牡5歳)が、総合点はトップクラス。人気(ファン投票第1位)だけでなく、死角の少ない最有力候補だと思います。

――では、そのベラジオオペラを脅かす存在、一発の可能性を秘める穴馬候補を挙げるとしたら、どの馬になりますか。

大西 ドゥラメンテ産駒のドゥレッツァ(牡5歳)ですね。

宝塚記念での勝ち負けが期待されるドゥレッツァ photo by Eiichi Yamane/AFLO宝塚記念での勝ち負けが期待されるドゥレッツァ photo by Eiichi Yamane/AFLOこの記事に関連する写真を見る クリストフ・ルメール騎手の神騎乗で、3000mの長丁場とは思えない競馬で快勝した一昨年のGI菊花賞(京都・芝3000m)のイメージが強い同馬。近走は勝ちきれないレースが続いていますが、まだまだ見限れません。

 そもそも勝ちきれないレースが続いているとはいえ、昨夏から海外GIの英インターナショナルS(5着。8月21日/ヨーク・芝2050m)、GIジャパンカップ(2着。11月24日/東京・芝2400m)、海外GIのドバイシーマクラシック(3着。4月5日/メイダン・芝2410m)と、世界の名だたるGIレースで善戦を続けています。

 その実績と経験に裏打ちされた対応力の高さも伊達ではなく、スピードとスタミナの両方を要求される舞台に適性があると見ています。現に、芝2200m戦はこれまで2戦2勝と負けなしです。

 ドバイ遠征から帰国後、状態を見極めながらここ1本に絞った臨戦過程には好感が持てますし、帰厩後の追い切りの気配からは出来のよさが伝わってきます。道悪経験こそありませんが、操作性の高さではベラジオオペラと比べても見劣りません。ハイレベルな戦いで培った勝負根性と2200mの距離適性の差から、逆転もある、という見立てです。

 今回は、外厩が同じノーザンファーム天栄組のアーバンシック(牡4歳)、レガレイラ(牝4歳)らの陰に隠れた格好にありますが、実力も実績も確か。そのわりに配当的な妙味があるドゥレッツァを、宝塚記念の「ヒモ穴」に指名したいと思います。

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