【競馬予想】ヴィクトリアマイルも「荒れる」 穴党記者が推奨する、とっておきの2頭 (2ページ目)
ただし、1800m以上を主戦場とする馬でも、強烈な決め手のある馬は最後に突き抜けていきます。2019年のノームコア(上がり33秒2)、2020年のアーモンドアイ(上がり32秒9)などが、そのいい例です。つまり、ヴィクトリアマイルで求められるのは、瞬発力、ということです」
そこで小田記者は、今年のレースで大駆けが見込めそうな2頭の伏兵候補の名前を挙げた。1頭目は、ラヴェル(牝5歳)だ。
「昨秋、GIエリザベス女王杯(11月10日/京都・芝2200m)で2着と好走し、GIIIチャレンジC(11月30日/京都・芝2000m)で勝利して完全復調したと思いましたが、この春はGII金鯱賞(3月16日/中京・芝2000m)9着、前走のGI大阪杯(4月6日/阪神・芝2000m)11着と惨敗。その評価は急降下しています。
ですが、金鯱賞は思いのほか馬場が悪くなったことが響いての結果。大阪杯は勝ち時計1分56秒2と、結果的に高速決着になったことが痛かったです。道中脚がたまるところがなく、そのまま競馬が終わってしまった印象でしたから。この2戦の敗因は明確。牝馬同士の戦いとなれば、巻き返しは期待できます」
とはいえ、ラヴェルには小田記者が重視する"瞬発力"、強烈なキレ味があるイメージはないが、その点はどうなのだろうか。
「コーナー4つの競馬では、そこまで速い上がりは記録していませんが、2歳時のGIIIアルテミスS(1着。東京・芝1600m)ではメンバー最速の上がり33秒0をマーク。もともと瞬発力のある馬で、同レースではのちの三冠牝馬リバティアイランドを負かしています。
東京ではそのほか、GIオークス(芝2400m)4着、休み明けで良化途上だった昨秋のリステッド競走・オクトーバーS(芝2000m)6着と崩れずに走っていて、コース的にはベスト。折り合って運べている近走の内容からしても、決め手を生かす形の競馬をすれば、上がり3ハロンで32秒台を出せる可能性を秘めています。
母系に流れているダイワメジャー、キョウエイマーチの血を考えれば、マイルへの対応力も備えています。3歳時のGI桜花賞(阪神・芝1600m)以来となるマイル挑戦が起爆剤にならないか? と思っています」
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