【競馬予想】桜花賞は「3強」で決まるのか!? 実績ある伏兵2頭が一角崩しに虎視眈々 (2ページ目)
「ブラウンラチェットは、昨秋のGIIIアルテミスS(10月26日/東京・芝1600m)を勝って、当初この世代の有力候補に挙げられた馬。阪神JFではまさかの16着という結果に終わりましたが、この大敗で人気を落とすようなら、狙う価値は十分にあります。
阪神JFでの一番の敗因は、馬体減であることが明らか。もともと小柄な馬だけに、マイナス12kgでの出走はさすがに堪えました。中間からカイバの食いがよくなかったようで、初めての長距離輸送も影響したのでしょう。
さらにレース中も、向正面や3コーナーで他馬に囲まれてエキサイト。終始折り合いを欠いていた印象でしたから、それで結果を求めるのは酷かもしれません。
しかし今回は、2週前から栗東に滞在。直前の輸送が短くなるよう、対策を講じています。1週前の追い切りでも、スムーズに走ることができていた、と現場取材班からの情報も入っています。アルテミスSで見せた瞬発力を発揮できれば、勝ち負けを期待していいと思います」
水納記者が目をつけたもう1頭は、リステッド競走のエルフィンS(2月10日/京都・芝1600m)で勝利を飾ったヴーレヴー(牝3歳)だ。
「出世レースのエルフィンSを含めて、ここまで3勝を挙げているヴーレヴー。ですが、デビューから一度も1番人気に支持されたことがなく、今回も馬券的な妙味がありそうです。
エルフィンSでは、序盤から力みが見られましたが、次第に落ちついて直線を迎えると、反応よくスパート。残り1ハロンから力強い伸び脚を見せました。
昨秋のGIIIファンタジーS(4着。11月2日/京都・芝1400m)からおよそ3カ月ぶりの実戦でしたが、馬体重がプラス18kgと成長。間隔を空けたローテーションが功を奏しました。そして今回も、2カ月の間隔を空けている点に好感が持てます。
函館の芝1200m戦でデビューしましたが、レースを重ねるごとに距離延長にも対応。エルフィンSの勝ち馬は、昨年のライトバックが7番人気で3着に食い込んでいますし、5年前にはデアリングタクトが勝利。三冠馬に輝きました。桜花賞との相性のよさからしても、期待が膨らみます」
いよいよ開幕するクラシック。今年はどんなドラマが生まれるのか。まずは、若き乙女たちが熾烈な争いを見せる桜花賞に注目である。
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